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【高橋洋一 日本の解き方】高額医薬品と医療保険財政の関係 給付と負担のバランス計算、消費税の財源化は問題多い (1/2ページ)

 白血病の新治療薬「キムリア」の保険適用が決まった。既存の治療薬が効かない患者への効果も期待されるが、今後も高額薬が相次いで出てくることで、医療保険財政への影響を懸念する声もある。高額薬と医療財政の関係はどのようなものなのか。

 キムリアは、スイス製薬大手ノバルティスの遺伝子治療薬だ。15日に厚生労働省中央社会保険医療協議会で、国内薬価として3349万3407円に決まった。もっとも、自己負担は3分の1の1100万円ではなく、それよりはるかに低いので、ほとんど保険負担となる。

 2016年度の国民医療費は42兆1381億円、人口1人当たり33万2000円で、年々増加傾向だ。その要因として、老齢人口増加と医療費単価の上昇があるが、最近では、後者のウエートが高まっている。

 こうした傾向から、抗がん剤オプジーボの時に議論されたように、医療保険財政を破綻させかねないという声も出ている。

 医療は保険であり、その運営原理は保険数理なので、これで考えてみよう。今回のキムリアの場合、通常の治療では治らなかった難治性の白血病やリンパ腫などの血液がんに対して高い有効性が確認されている。

 つまり、対象は特定の血液がんで、通常の治療で治らなかった患者なので、かなり限定される。

 厚労省では患者数をピーク時で年216人、販売金額を72億円と予想している。このくらい限定された数なら、保険対象としても保険財政は破綻しない。

 要するに、可能性は低いが、運悪く対象になったら、みんなで助け合おうというのが、保険であるので、キムリアは保険対象となる。

 ただし、ほかにも多くの新薬が保険対象となってきた場合、どうなるか。

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