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米中「利下げ戦争」突入へ 日銀追加緩和の必要性高まる

 激化する米中貿易戦争が、「利下げ戦争」に発展しそうだ。トランプ米大統領は14日、ツイッターで、米連邦準備制度理事会(FRB)が中国と同様に金融緩和を実施すれば、「ゲームオーバーだ。われわれが勝つ」と宣言した。FRBに改めて利下げを催促した形で、実施されれば円高が加速するのは確実。日銀の追加緩和の必要性も高まってきた。

 中国の習近平主席側が合意を撤回し、全面的な関税引き上げ競争となるなか、トランプ氏は、中国が景気下支えのため「いつものように資金を供給し、おそらく利下げするだろう」と指摘。FRBが利下げで対抗すれば、米経済が優位性を保つことができ、「いずれにせよ中国が(貿易協議で)合意を望むだろう」と予想してみせた。

 FRBは株価急落を受けて利上げ路線を凍結したが、2020年の大統領選を控え、経済重視のトランプ氏は、FRBにたびたび利下げを要求している。

 米中が利下げで競争すれば、相対的に日本円が強くなる。円高は輸出企業の業績を悪化させるのはいうまでもない。無策が続く日銀だが、バズーカを放つタイミングが近づいている。