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【昭和のことば】「傷だらけの天使」劇中でショーケンを呼ぶ台詞 兄貴ぃ~(昭和49年)

 ショーケン(萩原健一)が亡くなった。まだ68歳。ショーケンの同年代、憧れてきた世代、最近そのすごさを知った世代。多くの世代がショーケンロスに陥っている。

 このことば「兄貴ぃ~」は、昭和49(1974)年に始まった人気テレビドラマ「傷だらけの天使」の劇中で、水谷豊ふんするアキラが、兄貴分のおさむちゃん(萩原健一)を呼ぶときのセリフだ。いつもくっついて回るアキラの声。ちょっと心細そうな独特の言い回しが視聴者の心に響き、静かな流行語になった。

 この年の主な事件は、「フィリピン・ルバング島で、小野田寛郎元陸軍少尉発見、帰国」「堀江謙一、小型ヨットで単独無寄港世界一周(275日)に成功」「国土庁発足」「原子力船むつ、放射線漏れ事故・帰港反対で漂流」「神奈川県平塚市の団地で『ピアノの音がうるさい』と母子3人刺殺される」「東京・丸の内の三菱重工ビルで爆弾が爆発。死者8人、重軽傷者388人」「佐藤栄作、ノーベル平和賞受賞決定」「立花隆『田中角栄研究-その金脈と人脈』(文芸春秋)発表、田中退陣の口火をつける」など。

 この年の映画は『エクソシスト』。本では、リチャード・バックの『かもめのジョナサン』(五木寛之訳、新潮社)がベストセラー。野球では長嶋茂雄が巨人軍引退、王貞治が史上初の2年連続三冠王を達成した。

 その後、水谷は堂々の大物俳優に成長したのはご存じの通り。ある意味早熟で、みんなの兄貴だったショーケンは、いろいろあったが、最後は顔に綿を含み吉田茂(元首相)を演じきるまでの個性豊かな俳優になった。そして、令和の世を待たず、みんなの思い出とともにこの世を去った。=敬称略(中丸謙一朗)

 <昭和49(1974)年の流行歌〉 「二人でお酒を」(梓みちよ)「うそ」(中条きよし)「襟裳岬」(森進一)

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