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【有本香の以毒制毒】「大阪都構想」は“令和維新”の端緒となるか 重大な意味を持つ吉村府知事の発言「公明党をたたき潰す」 (1/2ページ)

 統一地方選挙の第2ラウンドが始まった。第1ラウンドで、全国の注目を集めた大阪府知事・市長の「ダブル・クロス選挙」では、大阪維新の会のコンビが自民党系候補に圧勝した。大阪の今後の動きも依然、要注目である。

 注目のポイントは2点。第1は、日本の地方自治のあり方に大きく影響すること必至の「大阪都構想」の行方だ。第2は、それを「一丁目一番地」に掲げる勢力が台風の目となって政界再編、まさに「現代の維新」を起こせるか否かである。

 「大阪都構想」とは、簡単に言えば大阪府と大阪市の二重行政を解消するためのプランだ。実は、分かりにくくない話なのだが、多くの人の利害が絡む問題であるため、常に議論が核心からそらされ、入り口の各論でもめ続けている。そのため、住民には「分かりにくさ」だけが見えているのだ。

 「都構想」というプラン名も、誤解を広げた感がある。約10年前、初めてこれを耳にしたとき、抵抗感を抱いた人は全国に少なくなかった。筆者もその一人である。

 日本で「みやこ」といえば、天皇陛下のおわすところ。それが2つもあっていいわけがないと、保守派を中心に大反発の声が上がった。さらに、当時の代表、橋下徹氏の発言の影響も手伝い、「都構想は国家分断の危険な策」という陰謀論的憶測が、まことしやかに広がった。

 だが、このネーミングは、当時すでに長年の課題でありながら一向に進まなかった「二重行政解消」の議論を、何とか前に進めん、耳目を集めんがための奇策だったといまは理解する。

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