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韓国の山火事、住宅地まで延焼 「国家災難事態」宣言

 【ソウル=桜井紀雄】韓国北東部、江原道(カンウォンド)の高城(コソン)から江陵(カンヌン)一帯にかけ、4日から同時多発的に山火事が発生し、強風で火は瞬く間に燃え広がり、住宅地までのみ込んだ。現地対策本部によると、5日までにサッカー場735面分に当たる525ヘクタールが焼失し、住宅など約300棟が焼けた。1人が死亡し、34人が負傷。4千人以上が一時避難した。

 韓国政府は5日、大規模災害時に発令する「国家災難事態」を宣言した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、大統領府の国家危機管理センターで緊急会議を開き、「軍の兵力など動員可能な人員を全て投入し」、鎮火に万全を期するよう命じた。ヘリコプター54機や1万7千人以上が動員され、同日夕までに大部分が鎮火された。

 文氏は被災地域について復旧支援を強化する「特別災難地域」への指定を検討するように指示。李洛淵(イ・ナギョン)首相が現地で被災者らの対応に当たったほか、文氏も現地を訪れた。朴槿恵(パク・クネ)前政権時の2014年の旅客船セウォル号事故のように大規模事故や災害への対応を誤れば、政権の危機に直結しかねないだけに、最善を尽くす姿勢を強調した形だ。

 江原道の江陵などでは昨年、平昌五輪が開かれた。(産経新聞)