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仮想通貨流出で全国初摘発 18歳ハッカー少年の「犯行声明」 脆弱性狙い撃ちされた管理サイト (1/2ページ)

 仮想通貨の保管サイトから、当時の価値で約1500万円相当の仮想通貨「モナコイン」をだまし取ったなどとして、警視庁サイバー犯罪対策課が電子計算機使用詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで宇都宮市の18歳のハッカー少年を書類送検した事件。システムの欠陥を狙った犯行で、元日に“犯行声明”も出ていたことが話題になったが、専門家は「完全な狙い撃ちだ」と指摘する。

 モナコインはネット掲示板「2ちゃんねる」を利用していた有志が作り、2014年から流通している仮想通貨。ITジャーナリストの三上洋氏は「仮想通貨ブームになるまでは投資目的という側面があまりなく、ネット上の通貨として流通していた」と解説する。

 モナコインを保管するサイトが「Monappy(モナッピー)」だ。絵や文章の投稿でコインを獲得でき、気に入った投稿に対してコインを送金することも可能だったが、短期間に連続利用するとシステムに高い負荷がかかる欠陥があった。

 書類送検容疑は、昨年8月14日から9月1日、モナッピーに預けたコインを、自身に向け連続して送金するよう指示してシステムの誤作動を起こさせ、実際に指示したよりも多くの金額を受け取ってだまし取るなどした疑い。

 少年は「誰も知らない裏技を見つけた気分になり、ゲームを攻略する気持ちでやった」と供述している。仮想通貨の流出事件でハッカーを摘発したのは全国で初めて。

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