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「やりがい」を押し付けた上で搾取する北朝鮮のブラック発電所 (1/2ページ)

 電力難解消のため、北朝鮮が建設に力を入れている咸鏡南道(ハムギョンナムド)の端川(タンチョン)水力発電所。

 中国との国境を流れる鴨緑江など複数の河川の水を、160キロにも及ぶ地下水路を通して東海岸まで流し、落差を利用して発電するカスケード発電所で、途中には8つのダムと発電所が建設される。計画通りに行けば180万キロワットの電力が生産できるようになるという、巨大プロジェクトだ。

 その工事に当たっているのは、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の建設部隊に加え、突撃隊と呼ばれる、各地の国営企業や機関から駆り出されたタダ働きの建設部隊だ。「最高指導者に捧げる」というやりがいを押し付けられ、搾取されるというブラック労働の最たるものと言えよう。もちろん、まともな待遇など期待できない。

 (参考記事:若者の命を次々と飲み込む…北朝鮮「呪われた巨大発電所」の実態

 両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、端川発電所の建設に動員された労働者の間から、「仕事はつらいのに寝床も食事もひどい」と苦痛を訴える声が上がっている。

 毎日15時間もの長時間労働を強いられ、手袋など基本的な備品すら支給されないまま、氷点下の寒空の下、泥の除去作業などをさせられる。身体的に不利な女性も男性と同じだけのノルマを課される。素手で作業するしかないため、手がガサガサになって血が吹き出す。それでも作業を続けることを命じられる。

 そんな重労働の後に出される食事が貧弱極まりない。ゆでトウモロコシに、塩のスープかトウモロコシのスープだけで量も少なく、食べ終えた直後から空腹を感じるほどだという。

デイリーNKジャパン

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