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防衛省、長距離巡航ミサイル開発へ…抑止力を強化 F35に搭載「敵射程外から反撃可能」 (1/2ページ)

 防衛省は、航空自衛隊の戦闘機に搭載し、敵の射程圏外から敵の艦艇を攻撃できる、国産初の長距離巡航ミサイル(スタンド・オフ・ミサイル)を初めて開発する方針を固めた。中国海軍艦艇の攻撃能力向上などを踏まえ、抑止力を強化して、国内防衛産業の基盤も守る。日本が開発した既存の空対艦ミサイルを改良し、射程を400キロ以上に伸ばす計画だ。

 「最新鋭ステルス戦闘機F35や次世代機への搭載も想定しているのだろう。日本の専守防衛という防衛戦略に適した装備といえる」。評論家で軍事ジャーナリストの潮匡人氏は、こう語った。

 昨年12月に策定された防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」(新防衛大綱)には、日本の離島などへ侵攻する敵に対し、射程圏外から反撃し、排除する「スタンド・オフ・防衛能力」の強化を明記した。新型ミサイルの独自開発は、それを受けた措置となる。

 政府筋によると、開発のベースは国産空対艦ミサイル「XASM3」。マッハ3程度の超音速で飛行でき、迎撃されにくいのが利点だが、射程が200キロ弱で実用性が問題視されていた。今後、燃料を増やすなどの改良を加え、射程を伸ばす。