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【勝負師たちの系譜】王将戦、渡辺明が棋王と合わせ二冠となり…今年は「世代間対決」必至! (1/2ページ)

★王将戦(3)

 今期王将戦七番勝負は、終始挑戦者の渡辺明棋王のペースで進んだ。タイトル保持者の久保利明王将の調子が、特別悪いとは思えなかったが、第3局までで王将の側に、こう指せば勝ちだったという明らかなチャンスがないまま、久保は3連敗を喫した。

 初戦の静岡・掛川城の次は、大阪府高槻市、栃木県大田原市と転戦し、第4局は、那覇市「琉球新報本社ビル」で行われた。

 沖縄で男性棋戦のタイトル戦が行われるのは2度目だ。しかし前回は、前夜祭や解説会がなく、地元のファンも「ここでやっているらしいね」くらいだったというから、今回がファンにとっては初のタイトル戦だったかもしれない。

 これまで3局、中飛車で戦った久保だったが、すべて敗れたためか、第4局では三間飛車を採用。この戦法に賭けたということだろう。

 もっとも実戦は変化無限で、後手の渡辺が穴熊囲いを見せたため、久保は囲いを直接粉砕するべく、藤井システムから右四間飛車の構えを取る。

 それを見た渡辺が、穴熊をやめ、通称「三浦囲い」と呼ばれる囲いに変化するなど、キツネとタヌキの化かし合いの結果、渡辺が序盤をリードした。

 その後も、久保の攻めを渡辺がそつなくかわし、終盤、一気に寄せに出て勝利した。

 結局、4連勝で渡辺は王将位を獲得し、棋王と合わせ、豊島将之棋聖・王位と並んで二冠となった。

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