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【部下がついてくる!「角栄流」上司の心得】同じ選挙区の宿敵に“黙って”援助金… 角栄氏の「ひけらかさない」魅力 (1/2ページ)

★「親分力」の磨き方(7)

 リーダー、上司の欠かせない「親分力」の1つに、ダンディズムということがある。スマートな立ち居振る舞い、生きる姿勢を指すもののようだが、筆者は「ひけらかさない」魅力も、ダンディズムの大きな要因ではないかとみている。

 その意味では、田中角栄のとりわけカネの切り方は、ダンディズムにあふれていたといえる。だから、部下を含めて助かった連中が集まり、強大無比の人脈を築き得たと言ってよかった。“白眉”に、こんな例があった。

 1980(昭和55)年6月の衆参ダブル選挙で、田中と同じ選挙区・旧新潟3区で、長らくしのぎを削ってきた社会党の長老、三宅正一が落選した。若き日の三宅は、小作人の地主からの解放を目指した戦後の農地改革の主役を務め、「日農」(日本農民組合)を指導した。

 一方の田中も、新潟の豪雪区、開発の遅れからの脱却に熱い血をたぎらせていた。選挙では、しばし敵対した2人だったが、同じ郷土の“戦友”として、どこか心を許しあい、互いに畏敬の部分も持ち合わせていたのだった。

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