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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】米朝会談、決裂した「泣く子と地頭」の直接対決…そして北にも南にも“ナメられる”日本 (1/2ページ)

 ドナルド・トランプ米大統領と、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、ベトナムの首都ハノイで行っていた2回目の米朝首脳会談は、「北朝鮮の非核化」などで最終合意に至らず、決裂した。

 北朝鮮の核保有は、建国の父であり、正恩氏が最も尊敬する祖父の金日成(キム・イルソン)主席時代からの悲願である。「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」の要求は、米国に「日本並みの銃規制をやれ」と要求することに等しく、決裂は十分予想できた。

 ちなみに、米国は痛くもかゆくもない。従来通り経済制裁を続けるだけだ。

 会談初日、両首脳が対面し、夕食会の前に笑顔で語り合う映像を見ていて、「泣く子と地頭には勝てぬ」という日本のことわざを思い出した。

 北朝鮮の瀬戸際外交は、おもちゃ売り場で見かける「泣く子」と同じ手法だ。社会のルールや常識を守らず、恥も外聞もない子供は、他人に迷惑を掛けたり、親に恥をかかせても、自分の目先の欲望しか眼中にない。

 一方、第二次世界大戦後の米国は、鎌倉幕府の荘園や公領で事実上の支配権を握っていた「地頭」のごとく、国際社会の枠組みとルールを主導的に作成し、世界最強の軍事力と経済力を背景に、諸外国にも守らせてきた。

 米朝対立の本質は「泣く子と地頭の直接対決」である。

 北朝鮮は国際ルールに違反し、核兵器とミサイルの開発を続けた。だが、バラク・オバマ前大統領は北朝鮮問題を先送りにし、新しい核保有国を誕生させた。彼がノーベル平和賞受賞者というのは最高の皮肉だ。

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