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「米朝首脳会談」融和にクギ 官邸は“北支援拒絶” 拉致問題解決へ警戒強化 (1/3ページ)

 ドナルド・トランプ米大統領と、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は26日、2回目の米朝首脳会談(27、28日)に向け、ベトナムの首都ハノイに乗り込んだ。事前の実務者協議では、「北朝鮮の非核化」に向けた具体的進展はなかった。両首脳の直接交渉が注目されるが、外交的成果を焦るトランプ氏が「危険な妥協」に応じる恐れも指摘される。北朝鮮の狡猾さを熟知する安倍晋三政権は「警戒姿勢」を崩していない。拉致問題の解決も見据え、今回の会談で何らかの合意があったとしても、対北支援に応じない考えを米側に通知した。

 「具体的に『北朝鮮の非核化』と『拉致問題の解決』が進まない限り、北朝鮮に対する経済制裁を緩めてはいけない。日本政府の姿勢は当然だ」

 朝鮮半島情勢に詳しい麗澤大学の西岡力客員教授はこう語った。

 日本政府の毅然とした姿勢は後述するとして、米朝首脳会談に向けた両首脳の言動に世界が注目している。

 正恩氏は26日朝、特別列車で中国から国境を越えてベトナム北部ランソン省ドンダン駅に到着した。儀仗(ぎじょう)隊が整列するなか、ベトナム政府高官や、先にベトナム入りしていた正恩氏の秘書役、金昌善(キム・チャンソン)国務委員会部長らが出迎えた。

 正恩氏の姿が見えると、沿道に集まった市民から「オオッ」という歓声が上がった。

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