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藤井七段の師匠が八段に昇段 「弟子に負けぬよう勝ち星を」 来月順位戦で師弟同時昇級に再挑戦

 最年少将棋プロの藤井聡太七段(16)の師匠、杉本昌隆七段(50)が八段に昇段した。スピード昇段を果たした弟子に追いつかれていたが、一歩先行して師匠の貫禄を示した。2人は来月5日の名人戦順位戦C級1組で「師弟同時昇級」に再挑戦する。

 「棋士を志したときから八段昇段は目標でした。これからも弟子に負けないように勝ち星を積み上げていきたいです」

 22日に行われたテレビ棋戦の対局に勝ち、同日付で昇段した杉本八段はコメントで、こう抱負を述べた。藤井七段も「対局や普及に全力で取り組む師匠を尊敬しています」とコメントした。

 強い信頼感で結ばれている師弟だが、昇段スピードは対照的だった。

 名古屋市出身の杉本八段は1990年にプロ入り。名人挑戦者を決める順位戦では最上位のA級の一つ下にあるB級1組に在籍した実績があるものの、七段になるまでに16年を要した。

 藤井七段は16年10月、最年少の14歳2カ月でプロになると、順位戦で昇級、全棋士参加の一般棋戦で優勝、竜王戦のランキング戦で2期連続の昇級を達成。プロ入りから1年7カ月で七段となった。

 師弟は5日の順位戦C級1組で、32年ぶりとなる「師弟同時昇級」に挑んだが、そろって敗れて快挙はならず、3月5日の同組最終局で再び挑戦する。