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「15万人の血と涙」で建設が進む金正恩氏の「ブラック・リゾート」 (1/3ページ)

 日本海に面した北朝鮮の元山(ウォンサン)。その郊外にある名勝地、鳴砂十里(ミョンサシムリ)のある半島では、元山葛麻(カルマ)海岸観光地区という巨大リゾートの建設工事が進められている。

 韓国・中央日報は10日付で、北朝鮮当局が、軍事境界線の非武装地帯(DMZ)内の監視所(GP)で勤務していた兵士600人を、建設労働者として三池淵と元山葛麻地区に投入したと報じた。だが現地の情報筋によれば、労働者全体の数は約15万人に達する。

 江原道(カンウォンド)のデイリーNK内部情報筋は、陸海空軍の兵士12万人のみならず、人民保安省(警察庁)、国家保衛省(秘密警察)、内閣の省庁、中央機関、教育、保健部門、交通運輸など様々な部門から動員された15万人が、約4キロに渡って広がる工事現場で働いていると伝えた。

 金正恩党委員長は昨年5月に現場を視察したときに「来年の太陽節(4月15日の金日成主席の生誕記念日)までに完成させよ」との指示を下したが、同年8月には朝鮮労働党創建日の10月10日に延期している。それでも、残りの期間はわずか8ヶ月。是が非でも工期に間に合わせるために、労働者の増員が続いている。

デイリーNKジャパン

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