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「目的は拉致被害者の帰国のみ…国交正常化に反対する意志ない」 家族会・救う会、一括帰国へ正恩氏に初メッセージ

 北朝鮮による拉致被害者の家族会と支援組織の「救う会」は17日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に初めて、被害者の即時一括帰国を求める直接のメッセージを発表した。2度目の米朝首脳会談(27、28日)や、将来の日朝首脳会談を見据えて、正恩氏に決断を迫るとともに、家族の思いが歪曲(わいきょく)されるのを防ぐ狙いがある。

 メッセージではまず、「私たちの活動の目的はただ一つ、全拉致被害者の帰国です。それ以外、何も求めていません。愛する肉親に数十年も会えず、ひたすら帰りを待ち続けている親兄弟の張り裂けるような胸のうちをぜひご想像ください」と真摯(しんし)な思いを訴えた。

 そのうえで、「全拉致被害者の即時一括帰国が実現するのであれば、私たちは帰ってきた拉致被害者から秘密を聞き出して国交正常化に反対する意志はありません」などと発信している。

 拉致被害者、田口八重子さん(63)=拉致当時(22)=の長男、飯塚耕一郎さん(42)は記者会見で、「われわれの考えが歪曲して伝わらないよう、形として残して、真意を曲げられることがないようにすることに意味があると思っている」と説明。

 同じく横田めぐみさん(54)=同(13)=の母、早紀江さん(83)は「(動きが)マイナスになったとき、しっかりと私たちが立ち上がって、主張しなければならない」と語った。