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「米中次官級協議」スタート 米海軍が「航行の自由」作戦か 覇権争い明確に

 米中両政府が、北京で次官級協議をスタートした11日、米海軍が南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島で「航行の自由」作戦を実施したようだ。共産党一党独裁の中国に対し、ドナルド・トランプ政権が「中国の軍事的・経済的覇権は認めない」という断固たる姿勢を示したといえそうだ。

 「米軍艦が中国の許可を得ずに勝手に海域に進入した」「中国の主権を侵す行為だ」

 中国外務省の華春瑩副報道局長は11日の記者会見で、米国をこう批判した。華氏によると、米軍艦2隻が航行し、中国海軍は海域を離れるよう警告したという。

 米中新冷戦が顕在化するなか、米中両政府は同日、北京で次官級の貿易協議を始めた。米国側は通商代表部(USTR)のジェフリー・ゲリッシュ次席代表らが、中国側は王受文商務次官らが出席した。

 米国は14日から始まる米中閣僚級協議に、対中強硬派として知られるUSTRのロバート・ライトハイザー代表や、スティーブン・ムニューシン財務長官を送り込む。

 今回の米海軍の動きは、米中対立が単なる貿易戦争ではなく、ハイテクや安全保障も含んだ覇権争いであることを示している。