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【勝負師たちの系譜】昇降級を左右する恐ろしさ「順位戦」 関係する棋士の顔つきは厳しく (1/2ページ)

★順位戦(4)

 順位戦は6月から3月まで行われ、昇級者(A級は挑戦者)と降級者(B2以下は降級点)を決める戦いだ。棋士の格付けをする棋戦と言ってよい。

 新年になると各組残り3局になり、昇級や降級に関係する棋士は特に、顔つきが厳しくなる。

 通常は年内に昇級者(B1~C1は2人)が決まることはないが、今期はB級1組の渡辺明棋王が絶好調で、12月の第9局目(1人12局)の橋本崇載八段戦に勝ち、9連勝で昇級とA級復帰を決めた。

 昨年度は竜王位を失い、年間成績も負け越すなど、どん底に喘いでいたが、今期は本来の力を見せた。

 順位戦では、成績が同じ場合、順位が上の棋士が昇級する。現時点でのB1の二番手は、斎藤慎太郎王座の7勝3敗だが、渡辺とは3勝半(順位分)離れている。しかも斎藤より順位の上の6勝組が3人いて、昇級戦線は大混戦だ。

 A級(1人9局)は、年末に豊島将之二冠が広瀬章人竜王に敗れ、6勝1敗で羽生善治九段、広瀬、豊島が並ぶ大混戦。A級第8局は1月31日、一斉に行われたが、挑戦者争いは最終局までもつれ込むことになる。

 A級は誰が落ちるかも注目されるが、阿久津主税八段が一人決まり、31日の対局前の時点では、あと一人を1勝の深浦康市九段と、2勝の稲葉陽八段で争っている。

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