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【富坂聰 真・人民日報】中国の都市部は日本より安心? 相次ぐ置き引き犯のスピード逮捕 (1/2ページ)

 中国の印象は、この国のどこを見るか、または誰と出会うかで決まる。

 専門家であれば誰もが分かっていることだ。最悪も最高もここにはあるからだ。

 最悪をつなぎ合わせれば、「明日、崩壊します」となる。欠点の指摘は自分が利口になったような錯覚をともなうので蜜の味だ。とくにネットには「中国、やばい」という記事があふれている。

 だが、実際に中国を訪れても人々が嘆き苦しんでいる場面にはそんなに出合わない。極めて退屈な日常があるだけだ。

 さて、前置きが長くなったが、北京に行ってきた話だ。

 実は、信じられないことに二度もかばんを置き忘れるという失態を演じてしまったのだ。今思い出しても背筋が寒い。

 一度は、デパートのフードコートで。二度目は中華レストランだった。

 最初の時は、席を立って歩き始めて間もなく、清掃員から肩を叩かれて気付き、レストランでは従業員が外まで追いかけてきてくれた。

 こういう言い方もなんだが、中国も変わったということだ。

 だが、1980年代前半の中国を知っている者には、そんなに不思議な感じもしないかもしれない。

 実際、92年のトウ小平による「南巡講話」でがらりと価値観の転換が起きる前の中国では、金儲けは悪で、お礼に金を渡そうとすると怒る人もいたくらいだ。

 ホテルではチップを少し多めに置く(これは便器を拭いた布でコップを拭かれないための対策だが)ようにしているのだが、10回に一度くらいの確率で、手を付けずにサイドボードに置かれていることがある。

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