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【編集局から】阪神淡路大震災から24年 女優・水崎綾女の「原動力」を垣間見た瞬間

 私を含め、多くの人々の人生を変えた阪神淡路大震災から、24年がたちました。発生時刻の午前5時46分、あの「瞬間」とその後の日々は一生忘れられないと思います。

 今年は新たな動きがありました。東京・日比谷公園で初めて追悼行事を開催。神戸と東日本大震災の被災地の陸前高田から「希望の灯」を運び、100本のろうそくで「1・17」を形取りました。その様子をジッと見つめる女性がいました。神戸出身の女優、水崎綾女さん(29)。銀座で行われた出演映画『洗骨』の舞台あいさつ直前まで、プライベートで訪れていました。

 5歳で被災した彼女。避難所、仮設住宅での生活を経て10代半ばで上京しましたが、「この日神戸に帰りたくても帰れない人は確実にいる。こういう場が設けられたのは大きい」。人の死や、極限に追い込まれた大人たちが救援物資を奪い合う姿を目の当たりし「人の性(さが)を強く感じました」と振り返ります。

 「24年経っても、人は震災で心にキズを負っている。思った以上に今日は多くの人が集まっていると思いました」。表現者として活動する彼女の「原動力」を垣間見た瞬間でした。(運動部・山戸英州)