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【解剖 政界キーマン】橋下徹氏は野党結集の劇薬となるのか 有識者「日本維新の会を解党して新党をつくる」 (1/2ページ)

 自民党総裁選や沖縄県知事選の最中の昨年9月、橋下徹前大阪市長は『政権奪取論 強い野党の作り方』(朝日新書)という、刺激的なタイトルの本を出版した。永田町では、「なぜ今?」と同時に「政界復帰」の憶測が流れたのは当然だ。

 本の中身は、自ら立ち上げた国政政党、日本維新の会について、意外にも《自民党と張り合える党になったかというと、失敗と言わざるを得ない》。そして、《維新の失敗例を反面教師に強い野党を》と訴えている。

 さらに、橋下氏は出版後のテレビ出演で、「大阪維新の会は好きだけども、日本維新の会はクソ生意気な国会議員が多いので嫌い。なくなりゃいい」「維新の会って、ガラクタ製造機だもんね」などと発言した。

 文芸春秋(2018年11月号)のインタビューでは、「(麻生太郎副総理兼財務相は)辞任すべきだった」「(辞めさせなかった安倍晋三首相は)国民から必ずしっぺ返しを食らうでしょう」と政権批判まで行った。

 自民党ベテラン議員は「政界復帰の下地づくりだろう。今年夏の参院選に本人が出馬するのか、政党だけを立ち上げるのか。いずれにしても、準備を始めるとみていい」との見方を示した。

 橋下氏はこれまで、安倍首相や菅義偉官房長官など、政権中枢とも良好な関係を維持してきた。どんな立ち位置の政党を考えているのかが注目だが、こんな話がある。

 「ある地方自治の有識者のところに、最近、橋下氏から『道州制をやる』と宣言したうえで、『自民党にはできない』というメールが来たという。有識者は『橋下氏は日本維新の会を解党して新党をつくるのだろう。その際には、2017年衆院選でバラバラになった野党のうち、国民民主党や自由党、無所属議員など、幅広い結集を目指すのではないか』というのです。野党共闘がなかなか進まないなか、もう1つの野党結集の軸をつくり、そちら側からトップを狙うということ」(民間シンクタンク代表)

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