記事詳細

ゴーン容疑者に豪華マンション退去通告 日産が逮捕など理由に

 会社法違反(特別背任)の疑いで再逮捕された日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)が、さらなる窮地に追い込まれた。自宅である東京都港区元麻布の豪華マンションから退去するよう、日産が通告していたことが分かったのだ。11日にも追起訴される見込みのゴーン容疑者だが、一時、高熱で取り調べに応じられない状態にあり、妻が声明で懸念を示した。

 ゴーン容疑者の弁護人によると、日産は逮捕などを退去理由にしているという。同社は部屋の権利を持っており、ゴーン容疑者の居住を認める契約を8日付で破棄した。

 体調に異変も起きた。

 9日夜からゴーン容疑者は高熱を出し、取り調べができない状態にある。弁護人は医師から「安静が必要で取り調べも接見もできない」と告げられたといい、10日の取り調べは行われなかったとみられている。

 こうした状況に、ゴーン容疑者の妻、キャロルさんは10日、声明を出した。「最近、夫が東京拘置所で高熱に苦しんでいることを知った。(最初の逮捕日である昨年)11月19日以降、家族が彼と連絡を取ることが許されず、情報は報道に限られている」と訴え、ゴーン容疑者の健康状態に関する情報提供を日本側に求めていることを明らかにした。

 一方、証券取引等監視委員会は10日、2018年3月期まで3年間の有価証券報告書にゴーン容疑者の報酬を計約42億7100万円少なく記載したとして、金融商品取引法違反の疑いで、ゴーン容疑者と日産前代表取締役のグレゴリー・ケリー被告(62)、法人としての日産を告発した。特捜部は11日、いずれも追起訴する方針で、ゴーン容疑者は特別背任罪でも追起訴される見通し。

関連ニュース