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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「春」》やむを得ない妊婦加算「凍結」  (1/2ページ)

 凍結はやむを得ない。昨春、動き始めたばかりだった「妊婦加算」のことだ。世論の批判を浴びた末、与党から見直しを迫られ、国は今月、制度の運用を停止した。

 この制度は、妊婦が医療機関の外来を受診すると、窓口での自己負担(3割の場合)が、初診で約230円、再診で約110円増える仕組み。

 制度はそもそも、胎児への影響を考慮した薬の処方など「丁寧な診療」への評価を目的とした。だが周知不足は否めず、支払い時に初めて負担増を知って驚く妊婦も多かった。コンタクトレンズの処方など妊娠と直接関係ないものへの加算も明らかとなり、制度はさらなる批判にさらされた。

 この問題で多くの女性が感じたのは「釈然としないもの」だった。「どんな患者にも、細心の注意を払うのは当然」「なぜ妊婦にだけ」といった憤りの声は続出。丁寧な診療を実感できていないのに、負担だけが増えたことへの不満は大きかった。

 妊娠中はただでさえ出費がかさむ。多くの検診を受ける必要もあり、体調が優れなければ医療機関に頼らざるを得ない。出産後も何かとお金はかかるものだ。少子化が深刻化し、国が対策を打ち出す中、まるで逆の方向性が示されたかのような違和感も拭えなかった。