記事詳細

【勝負師たちの系譜】タイトル争いの条件は生涯勝率 2019年の将棋界展望 (1/2ページ)

 あけましておめでとうございます。

 本欄の今年の始まりに、昨年の印象と今年の将棋界の展望を占ってみたいと思う。

 昨年の男性のタイトル戦は、前半はタイトル保持者が手堅く防衛したものの、後半になると挑戦者が次々にタイトルを奪うという、波乱の年だった。

 まず新年最初のタイトル戦の王将戦は、久保利明王将が、次に棋王戦は渡辺明棋王が、そして名人戦では佐藤天彦名人が羽生善治竜王(当時)を退け、防衛の年かと思わせた。

 ところがそこから豊島将之八段(同)が、羽生の持つ棋聖位と菅井竜也王位(同)が持つ王位を続けて奪い、一躍唯一の2冠棋士となったのだった。

 その間には、タイトル戦に昇格した叡王戦で、高見泰地叡王という新スターが誕生している。

 そして秋には斎藤慎太郎七段(同)が中村太地王座(同)を破って、初タイトル。そして今回の、広瀬章人新竜王誕生である。

 「タイトルは防衛して一人前」とは、大山康晴15世名人がよく言った言葉だが、今年は何人の若手が防衛できるだろうか。

 そして仲間がタイトルを取れるなら自分もと、当然他の若手も頑張ってくる。ただそれには条件があり、生涯勝率が6割5分以上でないと難しいと私は考えている。

関連ニュース