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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】雷で噴火を知る 地震計がない火山の監視に (1/2ページ)

 飛行機は火山噴火の影響を受ける。2010年にアイスランドで火山が噴火して、はるか東に離れた欧州で10万便以上が欠航して何百万人もの乗客が足止めされたことがある。

 これは苦い経験に基づいている。

 1982年、インドネシア上空を飛行中の英国航空のジャンボジェットのエンジン4つ、すべてが止まってしまったのだ。

 ジャンボジェット機は高度を急速に下げていった。

 パイロットと乗客は幸運だった。この機体が地表まで達する少し前に、エンジンがかかってくれたからだった。

 原因は火山噴火であった。エンジン停止事件はこのほかにあちこちで起きた。もちろん、どんな無謀なパイロットでも、目の前にある火山の噴煙を突っ切ろうとはしないだろう。また噴煙は飛行機に搭載してある気象レーダーでもよく見える。だが、このエンジン停止事件はこういった「見える」噴煙から数十キロメートル、ときには100キロ以上も離れた澄んだ青空で起きた。

 以後、航空会社は、たとえ遠くでも火山の噴火を怖がるようになった。

 しかし、火山が噴火しても雲に隠れてみえないことがある。大都市間の航空路の近くに火山があるところは多い。たとえばアリューシャン列島から米国・アラスカ州にかけてだ。日本など東南アジアから米国に飛ぶ便は大圏航路をとるから、ここを通る。

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