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【勝負師たちの系譜】一番新しい女流棋戦「リコー杯女流王座戦」 タイトルは4期ずつ2人が独占 (1/2ページ)

★リコー杯女流王座戦

 竜王戦の決着がつかないこの間に、女流棋戦に触れてみたい。

 リコー杯女流王座戦は、6つある女流棋戦の中で一番新しい棋戦である。優勝賞金500万円は、マイナビ女子オープンと並んで、女流棋戦の最高額だ。

 この棋戦の特徴は、主催社がグローバル企業らしく、外国人の招待枠があること、プロでもエントリー制ということ、そして何より、タイトル戦の五番勝負が日本経済新聞に掲載されることだ。

 ちなみに今年の招待者は、ベラルーシ(男女ともヨーロッパ最強と言われている国)のタチアナ・ミリュコワさんだったが、一次予選の初戦で船戸陽子女流二段に敗れた。

 現在は第8期が終わったところだが、今までのタイトル保持者は加藤桃子奨励会初段と里見香奈女流四冠が4期ずつ2人の独占となっている。

 特に加藤は奨励会員であって女流棋士ではない(里見は女流棋士で奨励会にも入っていた)ので、出場できる棋戦が限られているからか、この棋戦に対する思い入れが強く、第7期まで保持者か挑戦者のどちらかで出ていた。

 今期、里見女流王座に挑戦したのは、大ベテランとも言うべき、清水市代女流六段だった。

 清水は羽生善治竜王が七冠を独占していた頃、女流棋界では当時4つしかないタイトルを独占していた、一時代前の覇者。

 里見が出てからは、さすがに多少棋士としての影は薄くなったが、現在は将棋連盟の常務理事を務めながらも、若手を抑えて、挑戦者になれる実力を保持しているのだ。

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