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【喫煙を考える】加熱式たばこが研究対象に!? 金沢大学・米田幸雄名誉教授に聞く (1/2ページ)

★脳の活性化(2)

 「脳内の神経細胞の急激な減少によって起きるアルツハイマー病やパーキンソン病の改善には、神経細胞を作り出す『神経幹細胞』の活性化が鍵になる」

 金沢大学の米田幸雄名誉教授(予防薬理学)がそうした発想で始めた神経幹細胞の研究は、「ニコチンに活性化効果がある」という1つの結論を導き出した。

 「ニコチン摂取により、神経幹細胞が神経細胞に変わるスピードが上昇することがわかったのです。統計学的な知見でも、喫煙者には認知症患者が少ないというデータがあります。これにはニコチンが関与する可能性があると私は思っています」と米田氏。「米国ワシントン大学で16年間にわたって行われた大規模調査で、コショウを習慣的に摂取している人にパーキンソン病患者が少ないという結果も報告されています。コショウはたばこと同じナス科の植物。ニコチンも豊富です」

 「喫煙者がたばこを吸う理由として、よく『気持ちが安らぐ』『リラックスできる』という言い方をするが、それはニコチンの依存性が要因と考えられます。ただ、その他にも神経幹細胞に働きかけるニコチンの効果が関与するかもしれない」と米田氏は見る。

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