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【朝日新聞研究】朝日新聞、紙面では“原爆Tシャツ”BTSを擁護か 「原発は絶対悪…中韓では受け入れられない」 (2/2ページ)

 ところが、朝日新聞のデジタル版では12日、高田正幸記者が、サイモン・ウィーゼンタール・センターによる謝罪要求を正確に報じているのである。さらにデジタル版は14日、事務所によるセンターへの書簡と同じ内容と思われる、長い謝罪声明の全文を、韓国語から翻訳して報道し、同センターに書簡が送られたことも明記しているのだ。

 私は、これらはBTSを擁護するための、紙面における“隠蔽”ではないのかと感じた。朝日新聞の“BTS擁護”を感じる記事は数々あるが、特に16日の「ニュースQ3」の以下の記事は問題ではないか。

 原爆投下の受け止め方には日本と各国では違いがあるとして、NGO代表の「『原発は絶対悪』という日本の常識は、中韓ではすんなり受け入れられないことがある」という発言や、米ミュージシャンの「尻が長崎のように爆発」という原爆を揶揄(やゆ)する歌詞を紹介。さらに、「米国では、電子レンジで温めることを、『核兵器』という言葉から派生した『nuke』と表現するほどだ」とまで記していた。

 こうまでして、朝日新聞はBTSを弁護したいのだろうか。核兵器はもちろん、原発にまで反対する、朝日新聞の「反核報道路線」が本物なのかと疑わざるを得ない。

 ■酒井信彦(さかい・のぶひこ) 元東京大学教授。1943年、神奈川県生まれ。70年3月、東大大学院人文科学研究科修士課程修了。同年4月、東大史料編纂所に勤務し、「大日本史料」(11編・10編)の編纂に従事する一方、アジアの民族問題などを中心に研究する。2006年3月、定年退職。現在、新聞や月刊誌で記事やコラムを執筆する。著書に『虐日偽善に狂う朝日新聞』(日新報道)など。

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