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【喫煙を考える】「ニコチンに神経幹細胞と神経細胞の活性効果」 金沢大学・米田幸雄名誉教授 (1/2ページ)

★脳の活性化(1)

 脳を活性化する効果のある緑茶成分「テアニン」を配合したサプリメントが注目されている。

 金沢大学の米田幸雄名誉教授(予防薬理学)らが開発したもので、一昨年9月と今年4月にそれぞれ製品化された。テアニンに、情報処理と情報伝達を担う脳の神経細胞の形成を促す効果があることが確認され、認知症の予防や症状の改善などが期待できるとしている。

 米田名誉教授は長年にわたり、神経細胞を作りだす「神経幹細胞」の研究に取り組んできた。アルツハイマー病やパーキンソン病は脳内の神経細胞の急激な減少によって起きる。発達障害やうつ病、統合失調症などは神経細胞のネットワーク異常が原因とされる。つまり、「神経幹細胞」が神経細胞を正常により多く作り出すことが、これらの病気を防ぐ鍵になるかもしれないのだ。

 「脳細胞には大きく分けて神経細胞とグリア細胞があり、神経幹細胞はこのどちらにも変化する性質を持っています。脳内の神経細胞は20歳を過ぎるころから誰でも壊れていきますが、アルツハイマー病やパーキンソン病にかかるとそれが急加速します。従って、これらの病気を改善するためには神経細胞が壊れるのを少しでも遅らせることが大事です」

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