記事詳細

【富坂聰 真・人民日報】“ビッグデータ”で優位に立つ中国…日本の突破口は「一帯一路」? (1/2ページ)

 日中首脳会談から日本と中国の距離が急速に縮まろうとしている。

 一方で、アメリカが厳しく中国に制裁を発動する中で、「なぜ?」という疑問が日本中を包んでいる。

 その理由として、日中の相互補完性を指摘したのが先週である。

 今週はさらに踏み込んで、日本がそこに進まざるを得ない、一つのキーワードから見ていきたいと思う。

 それがビッグデータである。

 中国のAI(人工知能)の未来を担う企業として世界から注目を集めるアリババ。この巨大企業を率いるジャック・マー氏はかつて、ビッグデータを称して「新たなエネルギー」と呼んだ。発言の真意には、将来、石油と同じ価値で売買されるという意味も含まれるという。

 具体的な話をしよう。

 例えば、いま正確な診断を下すことのできるAI技術を完成させようとしたとき、必要になるのは膨大な診断のデータと最先端の研究である。

 もしわれわれがコンピューターに診断を仰ぐとすれば、少しでも正確な診断ができるコンピューターにアクセスする。

 つまりこの論理に従えば、世界中のすべての患者が国境を越えて一つのコンピューターにアクセスするかもしれない--規制とか言語を度外視すれば--ということだ。

関連ニュース