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「眠っているうちに」死者数万人、北朝鮮庶民が震える「冬の夜の恐怖」 (1/3ページ)

 両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、恵山(ヘサン)駅そばにある恵興洞(ヘフンドン)の民泊で今月13日、家主夫婦と宿泊客3人が死亡した。近隣住民に発見されたのは、数日後のことだった。

 亡くなった3人は、金正恩党委員長が進める三池淵(サムジヨン)の開発工事に突撃隊(建設部隊)として動員されていた。数ヶ月の任期を終え、故郷に戻る矢先のことだった。列車を待つために駅のそばの民泊で泊まり、悲劇に遭った。事情を知った近隣住民が気の毒がっている。

 (参考記事:住民や労働者が次々に逃げ出す酷寒の「恐怖写真」現場

 死因は、一酸化炭素中毒だった。

 朝鮮半島の伝統的な暖房と言えば「オンドル」だ。かつては焚き口に薪をくべて火を付けて床を暖める方式だったが、1920年代から徐々に練炭に取って代わられた。韓国では1950年代から爆発的に普及が始まった。

 それに伴い、一酸化炭素中毒が激増した。1970年9月21日の中央日報によると、1968年にソウル市内で一酸化炭素中毒になった人は1万2520人で、亡くなった人は545人に達した。これは1967年度に伝染病にかかった人が1843人(うち死亡137人)より遥かに多い。1982年5月4日の京郷新聞は、28年間に亡くなった人は6万人、何らかの後遺症を抱えている人は294万人というさらに衝撃的な数字を紹介している。

デイリーNKジャパン

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