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金正恩氏「精鋭ボディーガード部隊」で致命的なミス (1/3ページ)

 ラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、北朝鮮で先月中旬、軍の将校1人が摘発された。それが金正恩党委員長の身辺警護を担当する護衛司令部の所属だったとあって、上を下への大騒ぎとなっているという。

 (参考記事:【写真】「凄腕デカ」から「美少女戦士」まで…金正恩氏ボディーガードの多才な顔ぶれ

 RFAの平壌の情報筋によると、摘発されたのは護衛司令部第1局所属の20代の将校だ。長年、護衛司令部内の通信を取り仕切ってきたこの幹部は、夜中に坑道通信勤務場の状況を点検していた。2号室に置かれていた受信機の状況を点検する過程で、周波数を合わせてRFAを聞いていたところを直日官(勤務の総括責任者の将校)に見られてしまったという。

 北朝鮮では、当局が禁じる海外情報に触れることは重罪に当たる。過去には、韓流ドラマを見ただけの女子大生が凄惨な拷問を受けた例もあった。

 (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

 しかも、RFAの放送を聞いているところを見つかってしまうとは、文字通り致命的なミスと言える。

 RFAは、1950年代に米国政府の反共産主義情報作戦の一環として設立され、米国政府の予算で運営されている。現在は9カ国語で放送を行っているが、1997年に始まった北朝鮮向けの朝鮮語放送は1日6時間放送され、中波と短波に加えアプリ、ポッドキャスト、Youtubeでも聞けるようになっている。

 北朝鮮の刑法は、RFAなど米国、韓国などの放送を聞く行為を違法としている。

■刑法第185条(敵対放送聴取、敵印刷物収集、保管、流布罪) 反国家目的なく敵の放送を聞いたり、敵の印刷物を収集、保管したり流布した者は1年以下の労働鍛錬刑に処す。前項の行為を複数回行ったり、大量の敵の印刷物を収集、保管、流布した者は5年以下の労働教化刑に処す。罪状が重い場合は5年以上10年以下の労働教化刑に処す。

デイリーNKジャパン

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