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【室谷克実 新・悪韓論】「韓国から学校体育が消滅!?」の情けないワケ 兵役も「鍛える」一転「楽しい軍隊」に (2/2ページ)

 文大統領は、平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックに熱心に取り組んだかのように見える。が、気を付けてみれば、それは「北朝鮮の参加」と「南北合同チームづくり」に熱心だっただけだ。

 女子アイスホッケーは南北合同チームにすることが、政治的に決まった。何人かの代表選手が脱落する。が、文氏は選手に向かって「これで、人気のない女子アイスホッケーも注目を浴びる」と冷たく言ってのけた。

 選手の気持ちなんて、学生のころから政治運動だけしてきて、自転車にも乗れない為政者に分かるはずもない。

 政治運動ではなく、体を動かす運動は、李王朝の昔から「下人がすること」だった。李王朝からの伝統、教育熱に浮かされた父母の意向、そして文政権の本音がピタリと合っているのだ。

 韓国の20歳代以下の基礎体力が、体位の向上にもかかわらず低下していることは、09年には確認されていた。だが、受験戦争至上の風潮は、是正策を取らせなかった。

 だから義務兵役も「鍛える」どころか、ウエートコントロールの運動をするような「楽しい軍隊」路線になった。将校はヘリコプターママを恐れて「息子さんを山岳訓練に参加させてもよろしいですか」と許可を求める。「ダメ」と言われたら、答えは「ハイ」のみ。

 沈んでいく国ならではの風景がここにもある。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。著書・共著に『悪韓論』(新潮新書)、『崩韓論』(飛鳥新社)、『韓国リスク』(産経新聞出版)など多数。

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