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【米中熱戦と日本の針路】「対中宣戦布告」ペンス氏演説の重要性 (1/2ページ)

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 マイク・ペンス米副大統領は10月4日、ワシントンのハドソン研究所で重大演説を行った。それは、「対チャイナ(中国)全面戦争」の宣戦布告であった。この日を境にして、世界はまったく新しい時代に突入したのである。だが、日本ではペンス演説の重要性が理解されていない。

 米国は7月6日以来、中国からの輸入品に懲罰的関税を課してきた。ペンス演説は、これが単に対中貿易赤字問題ではないことを明らかにした。中国共産党独裁政権は、米国から世界覇権を奪うべく、巧妙に仕掛けた長期の戦争を展開してきた。米国はようやくこの事実に覚醒し、中国の挑戦を堂々と受けて立つと宣言したのである。ニクソン政権以来の、米国の対中政策を根本的に転換した演説であった。

 一部の識者はこれを、米ソ冷戦の開始を告げた、ウィンストン・チャーチル英首相の「鉄のカーテン演説」に比している。ペンス氏は、中国へのあらゆる希望的観測がまったくの幻想であり、米国は常に中国に欺かれてきたという事実を明らかにしたのである。

 ペンス氏の言葉を意訳して引用してみよう。

 「過去17年間、中国のGDP(国内総生産)は9倍に増大した。世界で2番目の経済となった。だが、その成功の大部分は、米国の中国に対する投資から生み出された。この間、中国はあらゆる不正な手段を用いて、米国の犠牲のもとに製造業を発展させた」

 「米国は中国共産党によって完全に欺かれてきた。中国は豊かになればなるほど、対外膨張政策をとり、軍事的強硬策をとるようになった。習近平政権は、ますます独裁色を濃厚にしている」

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