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【桂春蝶の蝶々発止。】安田純平さん解放をめぐる「しゃあない」論争 (1/2ページ)

 有名な米国人タレントと会ったときのことです。彼は関西弁で「僕は日本語が大好き。中でも、いっちゃん(=一番)ええなぁと思うのは、『しゃあない(=仕方がない)』。この言葉やね」と言いました。

 「しゃあない」…。人生には自分の力ではどうしようもないことが起こる。まあ、一種の諦観ですな。確かに、ええ言葉やなと再認識しました。

 内戦下のシリアで拘束され、約3年4カ月ぶりに帰国したジャーナリストの安田純平さんに対し、世の中は賛否の声であふれています。

 擁護派は「まずは人命ありきで、助かったことを喜ぶべきだ」「ジャーナリストは、政府の邪魔をしてでも真実を暴くもの」「政府は国民を救出する義務があり、それは憲法で定められたこと」などと言います。確かに正論! 皆さんの言っていることは分かります。

 彼のような人がいないと「平和ボケ」の日本じゃ、問題地域の真実が伝えられない…という声があるのも同意できます。

 一方、批判派は「政府の渡航中止要請を無視していくなら、自分で責任を取るべきだ」「まず謝罪と国に感謝した方がいい」「身代金がまたテロに使われることは、どう思っているのか?」など。これまた正しいと、私には思えます。

 「シリアに行って拘束された! 何とかしてくれ!」(=解放後、『日本政府が何か動いて解放されたかのように思う人がいる』『望まない解放のされ方だった』と語っていた)というのは、寄席に行って「ここに入ったら笑わされたんだ! どうしてくれるんだ!」と文句を言っているように感じます。だって、イラクは超危険な場所で、寄席は笑わせるところなんやから(苦笑)。

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