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【平沢勝栄 俺がやらねば】サウジ記者殺害で再認識した「本格的な情報機関」の必要性 (1/2ページ)

 佐々淳行氏が亡くなった。危機管理の専門家で、同氏の労作である『危機管理のノウハウ』シリーズは、今もこの分野のバイブルだ。心からご冥福をお祈りしたい。

 佐々氏は、1957年の『中央公論』に「民主的警察官はどうしたらよいか」と題した論文を書いた。

 当時、立川の米軍基地拡張問題で警察と反対派が衝突し、双方に多数の負傷者が出た。

 反対派の行動をあおったのは親ソ連系の進歩的文化人で、彼らは警察官を「人民の敵」として激しくののしった。

 これに対し、佐々氏は「警察の仕事は誰かがしなければならない」として、出動した警察官を擁護した。警察庁入庁直後の若い佐々氏が、進歩的文化人に痛撃を加えたのである。

 以降、今日まで佐々氏は、共産主義を賛美し、警察を敵とする知識人などを厳しく糾弾してきた。

 その考えの根底には同氏が論文に引用した「この世のヒロイズムは現実を直視し、現実を愛することである」というロマン・ロランの言葉があったのだろう。

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