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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】地震で露呈するアスベスト問題 (1/2ページ)

 大阪・寝屋川(ねやがわ)市総合センターの入り口には中央図書館の長期休館を知らせる張り紙が掲示されている。大阪北部地震から3カ月たったが、まだ再開の見通しはない。

 地震で天井などが破損して、アスベスト(石綿)が飛散する可能性があるのが分かった。公民館や学校の教室も使えなくなっている。

 アスベストは繊維の太さが髪の毛の5000分の1程度と極めて細いため、吸い込むと中皮腫や肺がんなどを発症するリスクがある。このため1975年に建築時の吹き付けアスベストの使用が禁止され、現在は一切の製造が禁止されている。

 アスベストは天然に産する繊維状ケイ酸塩で繊維状の鉱物だ。耐熱性や耐久性だけではなく、耐薬品性、電気絶縁性などにも優れ、安価なので「奇跡の鉱物」として重宝されてきた。吹きつけによる建築時の建材のほか、電気製品、自動車、家庭用品など、多くの用途に広く使われてきた。理科の実験で、ガラスのビーカーを火にかけるときにアスベストの付いた金網を敷いたのを覚えている人も多かろう。

 アスベストはすでに多量に使われている。飛び散ることや吸い込むことが問題となるため、使われている状態では法的規定は適用されない。増改築時に除去が義務づけられているだけだ。

 だが、地震などの災害に遭うとアスベストが大量に出る。寝屋川の例もそうだし、9月の北海道胆振東部地震でも問題になった。かつては阪神淡路大震災(95年)でも大きな問題になった。

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