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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「爽」》初心に帰らせた走り書き (1/2ページ)

 今月1日付で、堺支局から大阪本社社会部へ異動となった。異動のたびに気が重いのが、引っ越しだ。入社してから10年あまりたつが、今回で引越しは7回目。正直言ってめんどうくさい。

 とりわけ頭を悩ませているのが、過去の取材ノートの扱いだ。当然のことだが、この仕事を続けるほど、ノートの量はどんどん増えていく。ある程度の年数がたてば処分するという人が多いが、なかなかその判断が難しい。あのとき取材したことが、今になって急に必要になったら…。そんなことを思い続けて、入社以来1度も捨てておらず、ノートは段ボール3箱分にもなった。だが、これまで後から必要になったことはなく、最近の引っ越しでは、ノートは段ボールに詰めたままにしていた。

 しかし、新しい引っ越し先は、3箱の段ボールをそのままにしておくほどのスペースの余裕はない。何年かぶりに思い切って梱包を解いてみた。段ボールに入れっぱなしだったのに、ノートは少しほこりっぽく、変色している。開いてみると、汚い字で走り書きのメモが書かれていた。

 「エステサロンは医療に準ずる行為」「人に傷をつける可能性がある」…。読み込んでいくうちに思い出した。1年生記者で京都府警を担当していたころのことだ。医師免許を持たずにレーザー光線を当てて脱毛する「光脱毛」を行ったとしてエステ店の店長を逮捕するという情報を得て、何とか記事にしようと毎晩遅くまで警察関係者に夜回りしていた。