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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】イルカの集団座礁と地震、人間の関係 (1/2ページ)

 この秋に開かれた地震学会で、動物と地震の関係が改めて否定された。地震学会は伝統的に動物と地震の関係に冷たいのだ。

 2011年の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の7日前の3月4日、茨城・鹿嶋市の海岸にイルカ54頭が集団座礁した。日本名カズハゴンドウというイルカで、カズハとは「数歯」、歯数が上下で100本近くと多いことから名づけられた。世界中の温暖な海域に棲息している。

 この研究では、日本での地震が均質に観測されるようになった1923年以降に、イルカなど鯨類が2頭以上打ち上げられた48例を分析した。

 座礁現場から半径200キロ以内で発生したマグニチュード(M)6以上の地震は429回あったが、座礁から30日以内に発生したのは2回しかなかった。集団座礁と地震発生に相関関係はないというのが、その学者の結論だった。

 しかし別の例もある。東日本の太平洋岸では、16世紀以降、イワシ(マイワシ)の豊漁期は4回あり、その時には大地震が多かった。イワシの豊漁は40~50年続くことが多いが、それが地震活動と一致していたのだ。そして、その谷間の不漁期には大地震がなかった。

 昔の時代には大地震の前なのかどうかは分からない。だが、時代が下がって1896年の明治三陸地震(M8・2~8・5)と1933年の昭和三陸地震(Mは8・1)の2回の大地震の前は、異常なくらいの豊漁だったことが分かっている。

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