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対北朝鮮で米韓に深刻な亀裂…韓国は金正恩氏の「意のまま」に (1/2ページ)

 韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相は10日に行われた国会の国政監査で、北朝鮮への独自制裁の解除検討に言及した。これをきっかけに、対北朝鮮外交を巡る米韓の亀裂が明らかになっている。

 康氏の発言があった夜、トランプ米大統領は「韓国政府はわれわれの承認(approval)なしには何もしないだろう」と述べた。そして11日、国政監査で韓国政府側は「政府レベルでの検討はない」と康氏の発言を覆したものの、沈載権(シム・ジェグォン)議員が「韓国も主権国家なのにトランプ大統領の『承認』という表現は不適切だ」と話すなど、与党・共に民主党からはトランプ氏に対する批判の声が上がった。

 一方、野党・自由韓国党の金武星(キム・ムソン)議員は「米国に背を向けて北朝鮮の立場をあまりにも多く代弁している文在寅政権への警告を込めた発言と解釈するのが合理的」と主張した。

 こうした亀裂は、いずれ明らかになることだった。米国と韓国では、見据えている目標が違う。トランプ氏は、とりあえず北朝鮮の非核化さえ実現できればオーケーだが、文在寅政権は自分たち韓国の左派主導で、統一への三つ筋をつけることを夢見ている。

 筆者に言わせれば、米韓のいずれにも身勝手な部分があり、北朝鮮の金正恩党委員長に翻弄されている部分がある。最も嘆かわしいのは、自由民主主義を守るという意志の欠如だ。トランプ政権は今年の初めまで、北朝鮮の人権侵害を激しく非難しながら、今では何も言わない。

 (参考記事:北朝鮮、脱北者拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も」

デイリーNKジャパン

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