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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「爽」》フレッシュさの行方 (1/2ページ)

 先日、会社に大学生らが「インターンシップ」(職業体験)に訪れていた。着慣れないリクルートスーツに身を包み、取材や記事の書き方などについて、レクチャーを受ける姿は真剣そのもの。先輩記者に教えられたことを聞き逃すまいと丁寧にメモを取り、受け答えもハキハキ爽やか。緊張もにじみ出ていて、なんだかほほえましく感じた。

 そんな初々しい彼らを見ていてふと、自分の学生時代を思い出した。人に自慢できるような学歴があるわけでも、華やかな学生生活を送ってきたわけでもない。不安しかなかった私の就活は波乱から幕を開けた。

 初めて企業の面接を受けたときのこと。カチコチに緊張し、考えてきた想定問答も崩壊。面接官からの質問にもしどろもどろになった。面接後、廊下でうなだれていた私に、面接で同席していた女性が声をかけてきた。

 「私も言いたいことがほとんど話せなかった」と笑う女性。初対面だったが、同志にでも会ったような親近感を覚えた。「喫茶店で情報交換でもしようよ」と誘われ、喜んでついていった。

 彼女は既卒で年上。喫茶店では、私が話す就活への不安に相づちを打ちながら、親身に耳を傾けてくれた。「友達になれそう」。そんな思いが私の心に芽生え初めた頃、「その話」が始まった。

 切り出されたのは宗教の話題。団体名は覚えていないが、これまで聞き役に回っていた女性はまくしたてるように宗教の勧誘を始めた。周囲の注目が集まるほどで、クスクスと笑い声が聞こえ、私は恥ずかしいやら、情けないやら。おろおろするばかりで、逃げるように喫茶店を後にした。