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地元民の怨みも募る、金正恩氏「恐怖写真」の現場 (1/2ページ)

 北朝鮮の最高峰・白頭山(ペクトゥサン)の麓に位置する両江道(リャンガンド)の三池淵(サムジヨン)郡は、風光明媚な景勝地だ。先月20日には、南北首脳会談のため訪朝した韓国の文在寅大統領一行も訪れた。北朝鮮の、有力な観光資源のひとつと言えるだろう。

 実際に金正恩党委員長は、東海岸の「元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区」とともに、三池淵の開発に最も力を入れている。しかし北朝鮮においては、国家が注力する建設プロジェクトであるほど、住民の犠牲も多大となる傾向がある。

 (参考記事:【再現ルポ】北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図

 韓国のニュースサイト、リバティ・コリア・ポスト(LKP)によれば、過酷な任務を課せられた三池淵の住民からも、怨嗟の声が上がっているという。

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信や朝鮮労働党機関紙の労働新聞は10日、金正恩党委員長が中国との国境地域にある両江道(リャンガンド)の三池淵(サムジヨン)郡の建設現場など各所を視察したことを大きく報道。同時に、重大な事故の発生を予感させる「恐怖写真」を公開した。

 (参考記事:金正恩氏の背後に「死亡事故を予感」させる恐怖写真

 そして「やはり」と言うべきか、この現場近くで深刻な事故が発生していたことがわかった。両江道のデイリーNK内部情報筋によると、道内の恵山(ヘサン)近郊で、大量の建設物資を積んで三池淵(サムジヨン)に向かっていた貨物列車が転覆。複数の重傷者が出ていたのだ。

 (参考記事:通勤列車が吹き飛び3000人死亡…北朝鮮「大規模爆発」事故の地獄絵図

デイリーNKジャパン

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