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【突破する日本】総裁選は「緊急時のリーダー能力」見抜く機会 メディアは“建設的”な報道を (1/2ページ)

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 台風が、大地震が、日本列島を襲う。そんななか、自民党総裁選が7日、告示された。事実上の内閣総理大臣選出選挙の意味を持つ総裁選は、「緊急時にリーダーとして、どう対応できるか」の能力を見抜く機会でもある。

 大災害は突然襲い掛かって来る。その時に、どう冷静沈着に国家機関を機能的に指揮し、被害を最小限にとどめることができるかが問われる。阪神淡路大震災時の村山富市首相、東日本大震災時の菅直人首相のうろたえた姿が想起される。

 この時に訴えるべきは、平時に何をするか明確でない「防災省」の設置でも、総裁選の延期でもない。何が起きるか分からないなか、日常を淡々と過ごしながら現実を前に進めることだ。

 総裁選は、国会議員票の9割近くを固めたとされる安倍晋三首相(総裁)の圧勝と予想され、「連続3選」が確実視されている。石破茂元幹事長は党員票に期待している。

 総裁選では憲法改正も争点となる。

 安倍首相は自衛隊を憲法に位置付け、正統性を与えることを主張している。石破氏は、本来は9条2項削除、自衛軍保持、集団的自衛権の全面行使のはずだが、9条改正は優先順位が低いと言い出している。

 大部分のメディアは「安倍嫌い」が病膏肓(こうこう)に入っているためか、石破氏支援に傾いている。本来なら、9条2項を削除し、「軍」を保持するとする石破氏の主張と相いれないメディアの多くが同氏を持ち上げ、安倍首相をこき下ろす。

 不思議な現象だが、「敵の敵は味方」ということか。揚げ足取りでなく、内憂外患を抱えるわが国の今後3年を託すには誰がふさわしいかという観点からの建設的な報道を望みたい。

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