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【勝負師たちの系譜】海外普及の尽力者に光「大山康晴賞」 今年は許建東氏、眞田尚裕氏が個人分野受賞 (1/2ページ)

★大山康晴賞

 『大山康晴賞』は、棋界初の文化功労者となった故・大山康晴15世名人の遺志により、将棋の普及発展に尽くした個人・団体に贈られる将棋界最高の賞で、毎年9月8日の将棋連盟創立記念日に表彰式がある。

 1994年、大山が亡くなった2年後が第1回で、個人が北海道の普及に功績のあった佐々木治夫氏と、近代将棋を発行した永井英明氏。団体が将棋の街「天童市」だった。また第2回には、将棋まつりを最初に始めた「東急百貨店」が団体部門で受賞した。

 今年は団体分野が、スカパー!などで銀河戦を長く続けている「囲碁将棋チャンネル」と、将棋まつりを20年続けている「京急百貨店」が受賞。

 個人分野は上海の許建東氏、NPO法人「将棋を世界に広める会」の理事長、眞田尚裕氏と、初めて海外普及に尽くした人に贈られた。

 許氏は日本で覚えた将棋を、地元に帰って広めた。氏のやり方は学校に行き、このクラスだけでいいから、授業に将棋を取り入れてほしいと頼んだ。

 そうしたらそのクラスの子の理系の成績が上がり、そういう実績を持って、上海中の学校に普及したという。今まで将棋を指した子は、数十万人とのこと。許氏の生徒の中には、日本に来て奨励会に入った子もいる。

 一度、棋王戦のタイトル戦を上海で行ったことがあり、私も同行したが、前夜祭に来た女性の校長先生が「私の学校には畳の将棋ルームがある」と、自慢していたことがあった。

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