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米・ポンペオ氏、北訪問も金正恩には会わず 非核化を巡る米朝駆け引きか…ミサイル発射場の解体も進まず

 北朝鮮の非核化をめぐり、米朝が駆け引きを繰り広げている。マイク・ポンペオ米国務長官が来週、4回目の訪朝に踏み切るが、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談する予定はないという。CVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)を求める米国と、朝鮮戦争の「終戦宣言」にこだわる北朝鮮との溝は埋まっていないようだ。

 「正恩氏との面会は、旅程に含まれていない」。米国務省のヘザー・ナウアート報道官は23日の記者会見で述べた。

 CIA(中央情報局)長官時代を含め、今回が4回目の訪朝となるポンペオ氏だが、北朝鮮は7月の3度目の訪朝から、「塩対応」に転じた。過去2回は正恩氏との会談が行われたが、その後は正恩氏に面会できていない。

 それどころか、3度目の訪朝について、北朝鮮外務省の報道官は7月、「CVIDだの、申告だの、検証だのと言って、一方的で強盗さながらの非核化要求だけを持ち出した」と米国を批判する談話を発表した。

 その後も、北朝鮮は非核化に向けた具体的な措置を取ることなく、国営メディアを通じて朝鮮戦争の「終戦宣言」を出すよう求め続けている。

 シンガポールで6月に行われた米朝首脳会談で「朝鮮半島の完全な非核化」を打ち出しながら、開き直りを見せている北朝鮮。ポンペオ氏は今回の訪朝で、非核化に向けた具体的行動を示すよう求めていく方針とみられるが、北朝鮮が素直に応じる気配はない。

 米北朝鮮分析サイト「38ノース」は22日、弾道ミサイル用のエンジン開発などに使われてきた「西海(ソヘ)衛星発射場」の解体作業が今月3日以降、進んでいないとみられるとの分析を明らかにしたのだ。

 正恩氏も会談に応じず、ミサイル施設の解体も進めない北朝鮮に対し、米国はいつまで我慢を続けられるのか。

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