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山口・不明の2歳男児を無事保護 72時間、真夏のサバイバル

 まさに奇跡の生還だ。山口県周防大島町で12日から行方不明になっていた同県防府市の藤本理稀(よしき)ちゃん(2)が15日午前、無事に保護された。行方不明になって約72時間。猛暑が続く中、安否が心配されたが、けがもなく、健康状態にも問題はない。

 山口県警によると、捜索ボランティアの男性(78)が15日午前7時前、帰省していた曽祖父宅近くの山中の沢周辺で、名前を呼びながら捜していたところ、「ぼく、ここ」と返事があった。裸足で沢近くに座っていたという。男性があめを渡すと、かみくだくように食べたという。

 男性は、理稀ちゃんをバスタオルにくるんで下山。警察官と合流し、祖父(66)に引き渡した。母の美緒さん(37)は涙を流し「よっちゃん、良かったね」と繰り返していたという。

 気象庁によると、12~14日は周防大島町は晴れの日が続き、連日33度を超える真夏日が続いていた上、15日朝から断続的に雨が降った。一部メディアでは猛禽類にさらわれた可能性すら指摘されていた。搬送された病院の医師は「脱水症状があったので点滴したが、健康には問題ない。元気と分かりびっくりした。生命力が強いなと思った」と話している。

 県警によると、理稀ちゃんは12日午前10時半前、帰省先の曽祖父宅から約400メートル離れた海岸へ海水浴に行くため祖父らと外出。曽祖父宅を出て約100メートルの地点で、1人だけ引き返し、その後、行方不明になった。

 この3日間、理稀ちゃんがどこで、どのように過ごしていたかの詳細は不明だ。しかし、2歳児のサバイバル力には驚くばかりだ。