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【政界マル秘紳士録】菅義偉官房長官、注目される大番頭としての政治手腕 安倍政権の命運左右する沖縄県知事選 (1/2ページ)

★(3)菅義偉官房長官

 「政府として、できることはすべて行う。目に見えるかたちで実現するという強い思いのもとに、全力で取り組む」

 菅義偉官房長官は9日の記者会見で、沖縄の米軍基地負担軽減をめぐる政府の姿勢について、こう繰り返し説明した。

 前日(8日)、沖縄県の翁長雄志知事が死去した。14分余りの会見での質疑は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設など「沖縄」に関するテーマに集中した。

 2012年の第2次安倍晋三政権発足以来、沖縄の基地問題への対応を一手に担ってきた菅氏は、内閣の大番頭として「余人をもって代えがたい人材」(安倍首相周辺)だ。マスコミ対応や危機管理、官僚操縦術でも、その実務能力は評価されている。

 端的に示すエピソードが、昨年7月の九州北部豪雨での対応だ。

 安倍首相が、20カ国・地域(G20)首脳会議の開催国ドイツに向かった直後から状況が悪化した。菅氏は臨時記者会見を何度も開き、被災地域の住民に最大限の警戒を呼び掛けた。週末返上で対応にあたり、万全の危機管理をアピールした。

 菅氏は、働きながら大学を卒業し、国会議員秘書、横浜市議を経て衆院議員になった。政治家一族の御曹司である安倍首相とは、対照的な境遇を生きてきた。だが、不思議とウマが合い、互いに補う関係だという。菅氏なくして、安倍内閣がここまでの長期政権になったかどうかは疑わしい。

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