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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】“アホウドリの天国”鳥島の噴火 被災の連絡なし…住民125人全員が犠牲に (1/2ページ)

 いまからちょうど116年前の1902年8月10日、伊豆諸島の鳥島近海を航行中の船舶が、噴煙が上がり、集落が火山灰や噴石で覆われているのを発見した。島の住民からはなんの連絡もなかった。住民125人全員が噴火で死亡していたのだ。

 噴火は2、3日前に起きたとみられ、中央火口丘が吹き飛んで新たな大きな火口が作られていた。

 鳥島は東京から南に600キロ、八丈島からは約300キロ南にある。コップを伏せたような形で断崖に囲まれている。直径が約2・5キロ、火山の山頂が海面に頭だけ出している火山島である。現在の最高地点は高さ394メートル。東日本火山帯に属する活火山だ。

 鳥島に限らず、火山島は火山が噴火したら逃げ場がないところが多い。このため1986年には伊豆大島、2000年には三宅島で全島が避難したが、幸い死者は出なかった。

 鳥島はアホウドリの天国だった。500万羽ものアホウドリが島で繁殖をしていた。アホウドリは両翼の長さが2メートルを超える最大級の海鳥だ。江戸時代の文献には「多数の白い鳥が舞い上がって、海に白い柱を立てたように見えて『鳥柱(とりばしら)』と呼ばれている」と書かれている。

 土佐の漁民、ジョン万次郎もここに漂着してアホウドリを食べて生き延び、約5カ月後に米国の捕鯨船に救助されて米国に渡った。

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