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田中理事長「学生ファースト」も辞めず 元副総長らは辞任要求「ガバナンスが狂っている」

 アメリカンフットボール部の悪質反則問題で、日大の田中英寿理事長(71)は3日、大学の公式サイトで「学生ファーストの精神に立ち返っていく」との声明を発表した。田中理事長がコメントを出すのは初めて。だが、進退には触れておらず、元日大幹部らから総退陣を求める声が噴出した。

 日大の第三者委員会から内田正人前監督(62)らが反則を指示したと認定されたことを受け、関学大の関係者などに謝罪の意を示した。アメフト部OBの元理事が反則指示の隠蔽工作をしたとされたことにも言及し、「断じて許されない」とした。

 日大アメフト部が関東学生連盟から受けた平成30年度シーズン終了までの公式試合の出場資格停止処分を解除されなかったことについては「学生諸君には、誠に申し訳ないというしかありません。この残念な事態を招いたのは、すべてわれわれの責任」と記した。

 関東学連は処分解除を見送ることを決めた7月31日、田中理事長が問題を反省し「改革をトップダウンで進めていく」などのメッセージを発していれば、結論が変わっていた可能性を示唆。大学全体でガバナンス(組織統治)改善を進めるよう求めた。

 一方、日大の牧野富夫元副総長らが3日、文部科学省で記者会見し、田中理事長ら理事全員の辞任を要求した。アメフト部だけでなく過去のさまざまな問題に対して牧野氏は「ガバナンスが狂っているから対応ができていない」などと話し、予防策や解決策を講じてこなかったことを批判した。

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