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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】被害少なかった78年前…今度起これば大惨事「積丹半島沖地震」 (1/2ページ)

 札幌で体に感じる地震(有感地震)は年に5回もない。首都圏が1~2週間に1度は有感地震があるのに、その10分の1ほどだ。それゆえ、かつて北海道西部からその沖にかけては、日本で一番地震がないところだと考えられていた。

 だが、北海道南西沖地震が1993年に起きてから、決して地震がないところではないことが分かった。これは東北から北海道の日本海の沖に、それまでは知られていなかったプレート境界があって、それが地震を起こしていることが分かったからだ。

 この新しく発見されたプレート境界では、西からユーラシアプレートが迫り、東から北米プレートが衝突してきている。それゆえ、プレート境界に起きる海溝型地震があるところだったのだ。

 ただし、このプレート境界は太平洋岸沖のように活発ではない。地震を起こす頻度も低い。

 だが、いったん地震を起こすと海溝型地震の常で、マグニチュード(M)8クラスか、それに近い大地震になる。M8とM7は地震のエネルギーで32倍も違う。つまり海溝型地震は阪神淡路大震災(M7・3)のような直下型地震よりずっと大きな地震が起きるのだ。

 いまからちょうど78年前の40年8月2日に起きた積丹(しゃこたん)半島沖地震はMが7・5~7・7という大地震だった。

 この地震がプレート境界で起きる海溝型地震のひとつとして改めて脚光を浴びている。つまり、83年に秋田沖で起きた日本海中部地震(M7・7)や北海道南西沖地震(M7・8)の仲間だと分かったからである。そして1833年に山形沖で起きた庄内沖地震(M7・5~8・0と推定)も仲間ではなかったかと思われ始めた。

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