記事詳細

【ぴいぷる】絶滅回避へ奮闘中! ウナギ研究の第一人者・塚本勝巳教授 「食文化が消えれば研究の意義も半減」 (1/3ページ)

 20日は土用の丑の日。となれば、やはりウナギだ。だが、ここ数年、養殖ウナギの種苗である天然シラスウナギは激減の一途、2014年には絶滅危惧種に選定された。

 そう聞けば食べる気もやや引けてくるが、「僕も大好きですよ」とウナギ博士。長年、絶滅の淵から救出しようと奮闘している。

 ウナギは世界で19種類が存在し、ニホンウナギもその一種。マリアナの海で孵化し、柳の葉状のレプトセファルス(仔魚=しぎょ)となり半年後、シラスウナギに変態して川にやってくる。10年ほど川で過ごし、成長するにつれクロコ、黄ウナギ、銀ウナギとなり、海へ帰って産卵。その移動距離、実に数千キロに及ぶ。

 ■不思議な生態に関心

 子供のころから「船に乗りたい」「南の島に行ってみたい」という思いが強く、「その両方ができるかも」と、大学では水産学科に進学。「なぜ魚は回遊するのかを考えているうちウナギにたどり着きました」と笑う。

 「それに産卵場に帰って行く銀ウナギは全身がいぶし銀のような金属光沢を放つんです。深海の弱い光を感じられるよう目も大きく変化。すべて長距離回遊に備えた準備ですね。あまりの不思議さにひかれ、研究を続けてきました」

 ■卵採取に世界初成功

 この生き物が回遊する目的は何か。「ここより餌の多い場所に行こう」。つまり、寅さん同様さしたる目的もない“旅”にあると考える。

関連ニュース